Follow Me

□はじまりの日
1ページ/6ページ


◇ カリス ◇


ディゴリーの優勝で終わった三大魔法学校対抗試合。


その後の授業は全部キャンセルされ、夏休みまでの一週間はダームストラングやボーバトンの人たちと最後の交流会のようなものが行われた。


といっても、クリスマスの時のようなものじゃなくて、彼らを囲んでおしゃべりしたり、食事をしたり。


住所の交換をする子や、夏休み遊ぶ約束をする子もいた。



≪フラー、大人気ね≫


≪う〜〜ん。でもみんな子どもっぽくて、私の相手は出来そうにないのが残念≫


≪もう!フラーってば!≫



中庭で話していると、後ろから声を掛けられた。



「やぁ!カリスじゃないかい?僕だよ、ビル。ビル・ウィーズリー。覚えてないかな?」



振り向くと、ロンと同じ赤毛の男の人。



「覚えてます。久しぶり、ビル。今日はどうしたんですか?」



ビルはこっちに歩いてきた。



「グリンゴッツの金庫の事でましろに呼び出されたんだよ。年明けからロンドンに転勤になってね。彼女は僕の顧客の一人さ」


「そうなんですか。あ、ビル、紹介します。彼女はフラー・デラクール。ボーバトンの生徒さんで、代表選手だったんです」



後ろからフラーに突かれ、慌てて紹介する。



「はじめまぁして。フラー・デラクールでーす」


「はじめまして、ビル・ウィーズリーです。英語、上手だね」


「まーだだめでぇす。もーっと上手になりたーいです」



あれ?いつになくフラーが積極的に話してる。


私の存在が無いかのように二人はベンチに行って話し始めた。


………ましろにビルが遅くなりそうって教えてあげよう。


私は中庭を出て、ましろの部屋を訪ねた。






.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ