Follow Me

□禁じられた呪文
2ページ/5ページ


コツコツと音を立てて、ムーディー先生が入ってくる。



「ムーディー先生、何か御用でしょうか?」



リーマスがにこやかに話し掛けても、ムーディー先生はうるさそうにリーマスを見ただけ。



「ルーピン、お前は基本しか教えないつもりか?この教科書では闇の魔術の『や』の字も防げん。本当の闇の魔術を知ってからでなければ防衛術はできんのだ」


「ムーディー先生、そのことは校長先生とお話になったのでは?今は授業中ですので、この後ダンブルドアを交えて話し合いましょう」



リーマスはムーディー先生を何とか教室から出そうとがんばっている。



「ねぇ、シリウスおじさん。ムーディーは何の事を言ってるの?」



ハリーが傍にいたブラック先生に話し掛けている。


シリウスおじさん?


ブラック先生ってハリーのおじさんだったの?


ハーマイオニーに聞くと“名付け親”だって教えてくれた。


へぇ、そうなんだぁ。



「あぁ、ムーディーは“禁じられた呪文”の事をみんなが知っておくべきだと思っている。もちろん、もっと大きくなって……6年生になれば学ぶ事だが、彼はもっと前からやっておくべきだとね」



ブラック先生は肩を竦めてハリーに話していた。


なんとかムーディー先生を追い出したリーマスに、ハリーが手を上げた。



「先生、“禁じられた呪文”って、なんですか?」



リーマスは驚いたようにハリーを見て、すぐにブラック先生に目を移した。



「シリウス!君は………」



はぁっとため息をついて、リーマスは教室中を見渡した。





.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ