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□お仕事
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◇ カリス ◇
城中がピカピカに磨き上げられ、みんなの気分は盛り上がっていた。
朝食に降りていった大広間には各寮を示す巨大な垂れ幕が掛かり、教員席の奥の壁には一際大きなホグワーツの紋章の入った垂れ幕が掛かっている。
グリフィンドールのテーブルのみんなと離れた所に、ロンのお兄ちゃん達が座っていた。
「何の相談か、当ててやるよ」
「きっと、代表選手になる方法でも相談してるんだよ」
ハリーとロンはそう言いながら、二人の方へ近づいて行く。
ハーマイオニーと肩を竦めて付いて行った。
やっぱり二人の話は代表選手の事。
選び方をマクゴナガル先生に聞いたらしい。
二人とも年齢制限に引っかかってるのに、熱心だなぁ。
審査員の話が出た時、それまで一言も話さなかったハーマイオニーが口を開いた。
「参加校の校長は必ず審査員になるわね」
そしていつものように、参考文献を挙げて説明してくれる。
何でそんなに覚えられるんだろう?
ましろから借りたテキストもかなり読み込んだみたいで、一日しか経ってないのに、挨拶や自己紹介なんか出来るようになってる。
「さ、カリスも早く食べて。私達、今日は午前中しか授業がないんだから」
ハーマイオニーに言われ、慌ててソーセージを飲み込む。
私達は打ち合わせで、昼食後ましろの所へ行く事が決まっている。
「いいよなぁ。『魔法薬学』受けなくていいなんて。僕も何か言葉を話せたらよかったのに」
「ロン、授業を受けられる方がいいのよ。後でどんな事をやったか教えてね」
ハーマイオニーの言葉に、ロンがうえぇって顔をした。
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