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□魔法学校
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大広間のドアが開き、ましろがボーバトンの生徒を連れて入ってきた。
ましろは空いていたレイブンクローの席に彼女達を案内して、出て行った。
彼女達の何人かは、まだスカーフやショールを巻いている。
「そこまで寒い訳ないでしょ?どうしてマントを持ってこなかったのかしら?」
あれ?ハーマイオニーの機嫌が悪い。
「どうしたの?何か嫌な事でもあった?」
ハーマイオニーに話し掛けると目を剥いた。
「カリス!気付かなかったの?彼女たち、私達を見て、ずっとくすくす笑ってたのよ!」
「へぇ、そうだったんだ。何が可笑しかったんだろうね?」
「知らないけど不愉快だったわ。それにカルカロフなんか、私の事無視してたわ!」
あぁ、そっちが気に食わなかったのかも。
マルフォイに負けた感があるのかな?
次に入ってきた時、ましろはダームストラングの生徒を連れていて、スリザリンのテーブルに案内した。
「ましろ!こっちに連れてきてくれたらよかったのに」
マルフォイがクラムに話し掛けている。
「おうおう、やってくれ、マルフォイ。おべんちゃらベタベタ」
「ロン、マルフォイも通訳の一人だったの。おべんちゃらじゃないよ」
私の言葉に周りの子達がびっくりしている。
「ハーマイオニー、本当?それで君達と一緒にいたんだね」
ハリーの問い掛けに、ハーマイオニーが頷いた。
「カルカロフとマルフォイの父親が知り合いみたいで、ずっと話していたわ」
ハーマイオニーは、フンッと鼻を鳴らした。
女の子なんだから、そんな事しちゃダメだよ、ハーマイオニー。
先生達が入場してきた。
一列になって上座の教員テーブルに進み、着席した。
最後にダンブルドア校長先生、カルカロフ校長先生、マダム・マクシームが入ってくる。
ボーバトンの生徒はマダムの入場に合わせて、さっと席を立ち、マダムの合図が出るまで座らなかった。
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