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□対策
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場が和んだ所で、ずっと不思議に思っていた事を訊いた。



「ましろ、先生、この前の男の子誰なんですか?」



二人は見詰め合った後、ましろが口を開いた。



「あの子は私の大事なお友達。ちょっとしたお願いがあって、来てもらったの」



そっか。


訊いちゃいけないことだったのかも。



「ねぇ、カリス。あの子の事、噂になってる?」


「いえ、私が気になっただけで。“ヘルメス”や“アルテミス”って、神様の名前だから、面白いなって」


「そう。カリスは色々知ってるのね」



ましろに褒められた。



「本で読んで………でも、ハーマイオニーはもっといろんなことを知ってます。彼女、凄い勉強家ですね」



ましろはにっこり笑って、頷いた。



「さぁ、そろそろ送っていこうかしら?」


「ましろはここに。我輩が送っていこう」


「だって、カリスは私を訪ねて来た事になってるんだから。セブ、あんまり過保護だと、私息が詰まるわ」



え〜っと、これは、一人で帰るって言うべきだよね?



「ましろ、先生、私、一人で帰れます。ココア、ごち「じゃぁ、二人で送っていきましょう」え?」



ましろは立ち上がって、私と先生を見た。



「さ、お散歩しましょう。しゅっぱ〜つっ」



ましろと先生と私。


寮までの道のりは、長かった。





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