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□クリスマスパーティー(2)
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◇ カリス ◇
ドレスローブを着たリーマスは、かっこ良かった。
先生だから誰とも踊らないんだろうなぁと思いつつライアンと同じテーブルでご飯を食べ、ライアンとダンスして、ライアンと休憩していたら、リーマスがましろの手を取った。
なんだか表情が優しくて、ちょっとだけ、ましろが羨ましくなった。
「あぁ、あの二人、お似合いだよな。なんでスネイプに行ったんだか」
私の視線を辿ったであろうライアンの言葉に、頷くしかない。
「ライアンは、ましろの事どう思ってる?」
「へ?……きれいで優しいみんなの姉ちゃん、かな」
「そだね。あんなにきれいだったら選びたい放題だったろうに………それだけスネイプ先生が魅力的だったんだね。だって、あんなにかっこいいリーマス振っちゃうんだもん」
二人は向かい合って、ゆったりと曲に乗っている。
何かを話しているようで、たまに笑顔になる。
きれいな絵。
「………カリス、外でないか?」
返事も聞かず、ライアンが私の手を握って大広間を出る。
バラ園の茂みに隠れたベンチに座る。
妖精がいろいろな色で光って、とてもきれいだった。
「カリス、今日はパートナーになってくれてありがとう」
私の手を握ったまま、いきなりライアンが話しだした。
慌てて向き直った私を見詰め、私の目を見たまま逸らさない。
なんだろう?雰囲気が違う。
「こちらこそ、ライアン。楽しかっ「カリス、良かったら、このまま俺達、付き合わないか?」………へ?」
付き合う?
「まだ時間あるからいいけど?」
「そうじゃなくて、その、彼女になって欲しい」
「彼女?!」
それってつまり、恋人同士な関係って事?!
私が?ライアンと?
「カリス!座って!!声小さくして!」
ライアンに手を引かれ我に帰る。
周りでクスクスと小さな笑いが起きているのに気づいた。
うわぁ〜聞かれてる!
恥ずかしさで顔が赤くなる。
「ライアン、人がいっぱいいるよ?」
「すぐに俺たちの事なんて、気にしなくなるさ」
ライアンは私の顔を覗き込む。
「で、カリス、返事は?」
え〜〜〜!!そんな急に言われても!!
「いや、あの、急すぎて、それで「俺の事嫌いか?」いや、嫌いじゃないけど、でも、その」
あ〜〜何て言ったらいいの?
「じゃ、付き合おう」
え〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
ライアンの顔が近づいてくる!
なにこれ?
キスっ??!!
キスされちゃうの?
ライアンの目から視線を逸らせない!
「カリス、好「あぁ、ごめん!」………」
後ろの茂みから出てきたのは、リーマス!
「やっ、あの〜、邪魔する気はなかったんだよ。人を……ブラック先生を探していてね。……続けて?」
あまりこっちを見ないように顔を逸らしたまま、リーマスは去って行った。
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