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□ホグズミード
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☆ ましろ ☆
さて、どうしたものか。
これは私へのメッセージじゃないよね?
「ましろ、それは?」
「あぁ、さっきカリス達がくれたお土産の中に入ってたの」
カリス達が帰ってからチョコの残りをお皿に移してから気付いた。
紙袋の一番下に入っていたカード。
多分、カリス宛て。
” ひどい事して ごめんなさい ”
私、カリスにひどい事された覚えないもの。
「これ、カリスにいじわるした事を謝ってるの」
石をぶつけた事と階段から突き落とそうとした事だよね?
(両方か片方かは謎だけど)
セブにカードを見せる。
「ふむ、この筆跡、憶えがあるが………どうするかね?」
「う〜ん………犯人探しはしたくない。これを出した時点で、反省してるはずだわ」
「では、何を悩んでいるんだね?」
セブはカードを返しながら問いかける。
「この事をカリスに言うかどうか。今、ライアンが頑張ってるから………応援してあげたいなって思ってるのよ」
カリスが狙われなくなったらライアンがそばに居る理由がなくなるかもしれない。
カリスの気持ちも傾いてきてるみたいだから、このまま上手くいくまで黙っとく方がいいのかもしれない。
「そうか。まぁ、あの二人が本当に付き合い出すのも時間の問題だろう。一山乗り越えたら、だが………」
それが、問題。
カリスが自分の病気をどう考えてるか?
全てを諦めていたら、諦めなければいけないと考えていたら………
これが一番の山だろうな。
多分、ライアンは大丈夫。
あの子は全てを受け入れる事が出来るはず。
聖マンゴで会った、ライアンそっくりの優しい笑顔を想い浮かべる。
「やっぱり、しばらく様子見よう。カードの事、おじいちゃんとリーマス達には話とかないとね」
彼らがこっそり警護してたのは知ってる。
「そうだな。私が伝えておこう」
「じゃ、任せちゃおうかな。お願いね、セブ」
後はハリーを狙ってる奴だけ。
もうそろそろ思い出してもいいんじゃない?私………
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