Come!
□行く
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◆ リーマス Side ◆
「やぁ、ましろ、セブルス。もう良くなったのかい?」
放課後部屋にいたら、二人が部屋を訪ねてきた。
セブルスは、ましろが心配でついてきたんだろうけど。
「リーマス、心配掛けてごめんなさい。授業の邪魔した事も。迷惑かけちゃって、本当にごめんなさい」
ましろは頭を下げ、謝罪の言葉を口にした。
「いや、そんなに気にしなくていいんだ。むしろ君の秘密を知って、少し嬉しかったよ」
ちょっとからかい気味に話したら、セブルスが睨みつけてきた。
全く、何警戒してるんだか。
ましろは笑ってくれてるっていうのに。
ソファを勧めて、お茶の用意をする。
「あのね、この前の事なんだけど………レポート、アレで完結しちゃって、一枚少なくても良いのか聞きに行ったの」
「あぁ、そんな事だったんだ。読ませてもらったけど、よく出来ていたと思うよ。あれなら………『O』だね」
「よかった〜。結構自信あったからやり直せって言われたら途方に暮れてたわ」
ニコニコしながらクッキーを頬張るましろ。
「………その様子なら、噂はすぐに消えるかな?」
「へ?噂って何?」
ましろは知らないのか?
セブルスも不思議そうな顔をしている。
まだ一部でしか広まってないのかな?
「う〜ん、誰が言い出したのかは知らないんだけど………ましろが妊娠してるって「ええぇぇぇぇぇぇ!!」………」
セブルスは………噴いていた。
「そんなに驚かなくても。休み明けから気分が悪いだの、食欲ないだの言ってたでしょ?倒れたし、医務室で面会謝絶だから、悪阻なんじゃないかって、聞いたよ」
はぁっと肩を落とす二人。
「また食欲失せそう」
「いや、ムリにでも食べるように!いつも以上に、バクバク食べるのだ!」
………………やっぱりこの二人、面白い。
「まぁ、とりあえず食べれば大丈夫かなぁ?」
いや、私に聞かれても!
「元気にしてればいいんじゃない?走ったり、飛んだり」
「えっ!箒乗れないよ」
「は?ほんとなの?セブルス」
「本当だ。乗れないまま7年生になった。魔女としては致命的ですな」
「しょうがないでしょ?箒が上がってもくれないんだから」
「………そうだね。箒に乗れない魔女は、魔女じゃない」
面白そうだから煽ってみた。
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