Come!

□会う
1ページ/10ページ


みんなを送った後、セブと一緒にホグワーツへ戻る。


門を抜けた所には………フォークス!


おじいちゃんからの呼び出しだ。


肩に乗られては動けなくなるので、先に帰す。



「セブ、校長室行かなきゃ。………一緒に行く?」


「もちろんだ」



何故訊く必要があるんだ、と言わんばかりのセブに小さくため息。


来て欲しくないとも言えない。


今後の方針を考えながら校長室まで行く。


ガーゴイルは勝手に動きウェルカム状態だ。



「ただいま、おじいちゃん。心配掛けてごめんなさい」



机の側にいたおじいちゃんに駆け寄ると、抱きしめられた。



「おぉ、おかえり、ましろ。楽しんできたかね?」



ソファに促され座りながら、話をする。


………ん?覚えてないのかな?



「………少しだけ。今回は知らない時代だったみたい。前回の事があるから、あんまり出なかったんだ。屋敷しもべに頼んで厨房に匿ってもらってたよ」



コロニスが聞いたら大笑いだな。


ものすごく目立ったし、関わりまくったもん。



「そうかね。それは残念だったのう。わしは、昔のわしのいい男っぷりを見て欲しかったのにのう」


「おじいちゃんは、今でも十分いい男じゃない」



ため息を誤魔化すように笑い声を上げる。


………覚えてる。


目が、笑ってない。


セブがいるから話を合わせてくれてるんだろうな。



「今回の旅で聞く事はなさそうじゃの。………ましろ、またの」



おじいちゃんはウィンクで送り出してくれた。


やっぱり覚えてた。


………すっごくがんばって、記憶はもちろん、私に関する文章も、記憶の小瓶も全部いじりまくったのに。



「ん、またね、おじいちゃん」



ため息を押え、校長室を出た。





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ