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□禁じられた呪文
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◇ カリス ◇
それからの二日間、私は何とか授業についていった。
みんなが恐がって嫌っていた『魔法薬学』のスネイプ先生も話に聞いた程恐くなかったし、調薬も上手くいった。
ただ、ネビルは大鍋を溶かしてしまって、スネイプ先生に罰則を受けてしまった。
ましろに話したら、苦笑した。
「ネビルはねぇ………昔からセブの事が苦手なのよ。第一印象が悪すぎたのね」
随分慣れたと思ったんだけどなぁ、と何か考え出した。
「ましろ?どうかしたんですか?」
「うん?どっちを変えるのが早いのかなぁって思って」
どっち?
「まぁ、こっちの話。明日はリーマスの授業があったわね?」
「は、はい」
「彼の授業は面白いわよ。きっとあなたも好きになると思うわ」
ましろがニコニコ話すのに、頷くのが精一杯だった。
木曜日、午後。
『闇の魔術に対する防衛術』
相変わらず昼食を早々と食べて図書館に行ったハーマイオニー以外は、早々と教室の前に集まっていた。
「凄いね。みんなこの授業好きなんだね?」
一緒にいたハリーとロンに聞いたら、二人とも目を輝かせる。
「カリスだってきっと好きになるさ。ルーピンの授業は面白いんだ」
「理論だけじゃなくて、実際に呪文を唱えるんだよ」
それからハーマイオニーと一緒に教室の席に座るまで、去年の授業の事を色々話してくれた。
始業の鐘が響く。
「やぁ、みんな」
リーマスが教室に入ってきた。
ニコニコしてるリーマスは、かっこよかった。
心臓も飛び跳ねてる。
ほんとに先生だ。
リーマスの後ろからブラック先生も入ってくる。
「今年も君達に会えて嬉しいよ。さぁ、授業を始めよう。教科書を持ってきたかい?」
みんなの机の上には『闇の力――護身術入門』が載っている。
「では、今日は『武装解除の術』をやることにしよう。誰か………」
教室のドアがバンッと開いた。
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