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□自己紹介
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◇ カリス ◇
あぁ、心臓がうるさい。
ドキドキドキドキドキドキ………
前読んだ本に、一生分の心臓の拍動数はどんな生物でも同じで、ネズミは鼓動が早く、ゾウは遅いって書いてあった。
その時、ゆっくり心臓が動くように穏やかな生活をしようと決めたのに。
ドキドキドキドキドキドキ………
こんなに早く拍動したら、寿命が減っちゃうよ!
落ち着け、私!!
ドキドキドキドキドキドキ………
あぁ、息も苦しくなってきた。
きっとこのまま死ぬんだ。
まだ14歳。
まだまだ生きたかった。
まぁ、生きた所で“恋”も“結婚”も、ましてや“出産”なんて生命活動をするつもりは、さらさらなかったけど。
それでも人より長生きすれば、何かいい事が一つくらいあるかも、と思ってた。
その一つ、“学校”は行きたかったなぁ。
やっと行ける事になって大喜びしたのは、つい2ヶ月ほど前。
聖マンゴの医院長先生とホグワーツの校長先生が、私がホグワーツ魔法学校に行けるように手配してくださった。
本当は一年生の頃から入学許可証が届いていたのに、パパが許さなかった。
理由は簡単。
両親が私の病気を他の人に知られるのを嫌がったから。
だから今年も同じだと思っていたのに………
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