女王様と俺

□学校
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明日から新学期。


今までみたいに頻繁には(と言うか、毎日は)ミシェルの所に行けなくなる。



「なぁ、遠距離恋愛って、どう思う?」


「え?どうも思わないけど………」



俺の腕枕でうとうとしていたミシェルが目を開ける。



「明日から毎日は来れないからな。こういうのも遠距離恋愛っていうんじゃないのか?」



ふふっとミシェルは笑って伸びあがり、口付けをくれる。



「それを言うなら、私、ずっと昔から遠距離恋愛だったわ。悲しくて、辛くて………でも、今は会おうと思えば会えるから大丈夫」



………アズカバン、か。



「そうだな。前みたいに夜中にでも来るか」


「無理しないで。仕事を優先して欲しいの」


「何故?」



俺に会えなくてもいいのか?



「無理して病気になられた方が辛いわ。私なら心配いらないから」



可愛い事を言う。



「俺が会いたくて来るのは構わないんだろ?会わない方がどうにかなりそうだ」



目を丸くするミシェルの顎を持ち、深い口付けを落とす。



「…ふっ……んっ………はぁっ……」



ミシェルの吐息が艶めいてくる。


全く、なんでこんなにいい女なんだか。


他の男から見てもいい女だよな?


婚約したとはいえ、内々の話。


ミシェルが”ホリー”だって知らない奴はちょっかい掛けて来るかも………


手出しされないように、他のヤツの入る隙を作らないように来た方がいい。


ミシェルの首に紅い花を咲かせながらこれが消える前に来ることを誓う。




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