そんなアリスは国の女王

□不思議の国の不思議ちゃん
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夢島Side 



朝、いつもは学校に一番に来る私だけど、ある女の子が転校してきた事で今は私が二番


その子、八城渚くんは女の子なのにくん付けで学校では不思議の国の不思議ちゃんなんて呼ばれてる 


何でかって?


……………そんなの不思議だからよ!!!


渚くんと話しても会話が成り立たない事が殆どで授業中なんかいきなり立ち上がってフラッと何処かに行っちゃうの! 


そんな不思議の国の不思議ちゃんな渚くんは学校の隠れた人気者で密かにファンクラブもある


ファンクラブに入ってるのは立海のR陣以外の全校生徒、もちろん私も入ってて会員No.3で私は幹部の一人なの!!


渚くんならR陣に近づいても何も言われないし、寧ろ近づいてってファン達に言われてるくらい人気者!!


あっ…私の渚くん演説はこれまでとして、朝学校に来れば一番先に来るのが渚くんで私が二番目だから教室で私と渚くんの二人きり…////


渚くんを独り占め出来るなんて嬉しすぎるっ////


私が今教室に入れば渚くんが…!!!



ガラッ!!


居たぁーーーーー!!!


夢島「渚くんっ!お、おはよう!!」


渚「おやまぁ、お早いんですね。夢島さん」


私が挨拶をすれば渚くんは無表情に振り返って目をパチパチしながらも言葉を返してくれる渚くんだけど、もう会話が成り立たってない


まぁそんなところもいいんだけど!!!


夢島「うん!私渚くんが来るまでは学校に来るの一番早かったの!…ところで渚くんは朝、いつも何してるの?」


渚「…知りたいの?」


私が渚くんに聞くと渚くんはジーッと私の顔を無表情で見つめながらもコテンと首を傾げて聞き返してきた


あぁっ!可愛い!!!写メ撮りたい!!!!待受けにしたい!!


内心欲望を実行しようとした私だけど私の中の理性を掻き集めて必死に欲望と戦って我慢してたけど渚くんはその間もずっと私を見つめ首を傾げていた 


夢島「知りたい!!!」
渚「じゃあ教えない」

はいっ!?!?あれ…私知りたいって言ったんだけどな……

まぁ、渚くんだから仕方ないか!

あ…こんな事してる内にみんなが登校してきちゃった…!

……………って渚くんも居ない!?!?!?

いつの間に消えたの!?

仕方ないけど…私、夢島蘭は諦めないでこれからも朝早く登校して渚くんと仲良くなってみせるわ!!!


夢島Side終
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