そんなアリスは国の女王

□不思議の国の不思議ちゃん
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所変わって渚は屋上へと来ていた 


最初は寝ていた渚だが昼休みのチャイムが鳴り目を覚ました


目が覚めた渚はゆっくりと屋上の死角からフェンスへと登りフェンスの上をフラフラと歩き出した 


ガチャッ


そんな時屋上へ何人かの男子が入って来た 


言わずとも分かる立海大テニス部レギュラー達である 


丸「早く飯食おうぜぃ!!」


仁「ブンちゃん、そんな急がなくても弁当は逃げんぜよ」


幸「ふふっ、ブン太はいっつもこの時間はこうだもの」


柳「そうだな。これからも変わらない確率100%だ」


赤「いいから食べましょうよ!!俺も腹減ったッス!」


桑「取り敢えず時間も無くなるしもう食べないか?」


真「丸井!赤也!急かすとはたるんど…る…」


みんなそれぞれに思った事を口に出していたが急かすブン太と赤也を怒ろうとしていた真田はある一点を見つめ動かなくなった 


幸「真田?どうしたんだい?」


不審に思った幸村は真田を軽く揺すり尋ねたが真田は俄然動かずキレそうになっていた幸村だが丸井が大きな声を出した事によってそれは後回しにされた


丸「アレ見ろよぃ!!危ねー!!!」


丸井が叫んだ事で真田の意識は戻りみんなも丸井が指差した方向を向くとそこに居たのは…フェンスの上をフラフラと危なっかしく歩く渚だった 


仁「お前さん!危ないじゃろ!!!」


仁王が大きな声で注意すると渚はこちらを向き


渚「おやまぁ、銀色の尻尾」 


注意した仁王をちらりと見た渚は仁王の髪と縛られた襟足を見てハッキリと告げたがふと周りを見渡し 


渚「おやまぁ、他にもワカメ、赤い豚、ハゲ、老け顔、狐、女顔がいる。因みに狐さん、葉っぱは何処ですか」


渚が言った言葉にピシッと固まったR陣


一番に復活したのはやはりきつn…ゲフンゲフン!柳蓮二だった


柳「お前は一年二組の八城渚だな?俺は狐ではない。柳蓮二だ。他の奴等の自己紹介は後だ。取り敢えずフェンスの上から降りろ」


渚「狐の皮って高いんですよ」


フェンスの上から降りるように促す柳だがやはりそこは渚全くもって会話になっ
っていない。

すると屋上の扉が開き先程渚と話し悶絶していた夢島蘭が入ってきた。

夢「なっ渚くん!?なにしてるの!?」

切「お前は誰なんだよ!」

蘭は渚を見ると目を見開き咎めた。だがいきなり入ってきて大声を出した蘭に切原は強い口調で告げた。そんな切原を前にして蘭は切原を般若も逃げ出すような険相で見た

夢「先輩五月蝿い!先輩に構ってる間に渚くんが落ちたらどうするの?!渚くんに、渚くんに何か有ったらファンクラブが怒りますよ!渚くんはみんなのなんですから!!」

まさにマシンガントークである。切原は蘭からのマシンガントークと般若も逃げ出すような険相に怯え後退りした。その間も渚はフラフラとフェンスの上を歩いていたがいきなり口を開いた

渚「おやまぁ、夢島さん。私はものなの?」

渚の言葉に蘭は焦った様子で渚を見た

夢「ち、違うの!これは言葉の例えで…!!!」

蘭の焦り様にも渚は素知らぬ顔、R陣はポカーンである。渚は何時の間にかフェンスから降りて蘭の真後ろまで来ていた

渚「私、眠いから先に帰って寝るから」

流石は渚。蘭やR陣等ほったらかしで言葉を紡いだ。蘭が真後ろから聞こえた渚の声にビクゥ!!と驚き唖然としている間にも渚はスタスタと階段へと続く扉へ歩き出した。ハッと気付いた蘭はまた焦ったように追い掛け始めた

夢「ちょ、渚くん待ってぇぇえぇえ!!!!」

こうして渚と蘭は帰って行きR陣は未だ唖然としたまま見送ったのだった



不思議の国の不思議ちゃん

夢(渚くん何処ぉおぉ!?)
渚(おやまぁ、中庭って暖かい)
――――――――――――
校内では
先1(八城ぉおぉぉおぉ!!!!!何処にいるぅぅううぅ!!!)
先2(頼むから教室に戻って授業を受けてくれぇぇえぇえ!!!!!)
――――――――――――
そして屋上では
R陣(あの二人は嵐だ……)

end→あとがき
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