本棚

□第2章一話前編 「武田の抵抗」
2ページ/12ページ









茜「いたた・・・・最近こんなのばっかし・・・」



茜「これが戦国時代・・・とりあえず、どの辺かをきかないと・・・・すいません、そこの方。」


農民「なんだ?」



茜「ここは、何処でしょうか?」

農民「ここは、諏訪の町だぞ。」

茜「今、何年ですか?」

農民「1560年じゃ。」
(年代は西暦で統一します)


茜「ありがとう。」


農民「そういえば、守矢神社には行ったか?」

茜「守矢神社?」


農民「村の近隣にある神社じゃ。」


茜「はい、行ってみます。」



守矢神社周辺


???「ちょっといいかい?」


茜「どうしました?」


???「今、御館様がおられるので、今しばらく待ってくれないだろうか?」


茜「はぁ。」



???「すまん・・・ところで、見ない顔だが何処から来たのだ?」


茜「あ・・あの・・その・・・未来から・・・(あーこれじゃ私ただの痛い子じゃん。)」


???「むう、成る程、だからその奇抜な服装か。」

ちなみに、セーラー服。

茜「あの・・・信じてくれますか?」



???「うむ。不可思議事も起これば、それ即ち真実なり。時に未来の子。」



茜「あ、申し遅れました。私は柳生茜と申します。」

???「おお、柳生の末裔か。私は、秋風零次と申す。ところで、茜殿。茜殿の時代には武術はあったのか?」


少女説明中



零次「ふむ、茜殿は剣術の心得があるのか。」


茜「はい。」

零次「茜殿、拙者と手合わせして下さらぬか?」



茜「あの、木刀は・・・」


零次「寸止めすれば良かろう。」

と、言って刀を抜き放った。


茜も、遅れて刀を抜き放つ。




零次「さて・・・お手並み拝見と・・・いきますか!」

一気に間合いを詰めて・・・


切りつけ、受け、払い、返し等を繰り返し・・・



零次「並の武将より強いな。だが・・・」


茜「!!!」


茜の眉間に刃先を当てて

零次「柳生殿には遠く及ばん。」



茜「参りました・・・」



???「ほう、零次相手に・・・・素晴らしい腕前ではないか。」


???「零次よ、その娘は何者じゃ?」

零次「これは、御館様に殿。彼女は私の知人にこざいます。」


茜「え?」


零次「(茜殿、話を合わせて下さらぬか。)」


茜「はい、私は・・・」



零次「(柳生の姓は色々とまずい・・・冬月を姓にされよ。)」

茜「冬月茜と申します。」

???「私は、真田幸隆と申す。零次の直属の上司だ。」

???「わしは、信玄。武田信玄じゃ。時に幸隆よ、零次をいい加減、推挙せんか?」

幸隆「いやはや、これ程の人材を手放す手は無いですよ。」


???「あ、あの・・・」


信玄「おお、申し訳ない。零次、こちらは守矢神社の巫女様・・・・」


茜「もしかして・・・早苗ちゃん!?」


早苗「茜さん!?何でここに!?」


零次「むう、話が読めん。」


早苗「あのですね・・・」


少女説明中



零次「成る程。」


信玄「おお、そうじゃ。八坂刀売命様がお主を呼んでおったぞ。」


零次「はっ、では失礼します。」




茜「早苗ちゃんは今からどうするの?」


早苗「信玄公への援助を神奈・・・八坂様から命じられました。」


茜「へえー、立派だね。」


幸隆「茜殿、零次から伝言を預かっている。「俺の部下として、仕官しないか?」との事だ。」

信玄「うむ。零次は今、侍大将で足軽組長が二人だから、あと一人なら雇えるな。主なら大歓迎じゃが、どうする?」



茜「わかりました。この冬月茜、不肖ながら武田に益をもたらせれるように粉骨砕身の意で奮闘させて頂きます。」



信玄「うむ、宜しく頼む。」

早苗「頑張りましょう。」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ