main2 ガイ班日記

□9日目
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まずはリー、本当に本当にごめんなさい。
あなたの言う通り、私たちは付き合ってたの。
黙っていてごめんなさい。許してくれなくてもいいから、このページだけは最後まで読んで欲しいの。
全部、ちゃんと話すから。

1か月くらい前に付き合おうって決めた時、リーにはしばらく黙っていようって提案したのはアタシなの。
だからアタシのせいなのよ。
でもね、これはすごく言い訳にしか聞こえないかもしれないけど…黙っておくことがリーのためなんだって思ってたの。
私たちが付き合ってるって知ったら、リーのことだから疎外感とか感じちゃうんじゃないかって、
変にアタシ達に気を使わせちゃうんじゃないかって、
そんな事にでもなったら、3人でいて居心地悪くなっちゃうんじゃないかって、いろいろ考えて。
だからせめて3人でいる時は、アタシとネジはあくまでも仲間として接することにしてたの。
全部言いだしっぺはアタシだったわね。
でも、そうやって隠すことが、リーを逆に傷つけるって、アタシは一切考えてなかった。
大バカ者よ。アタシは。

もう気付いたかもしれないけど、トイレの件も、昨日いのちゃんに会いに行くって言ったことも、嘘だったのよ。ごめんなさい。
あのお屋敷では任務中にネジが景色がいい所見つけたって言うからそこを見に行ってたの。
ごめんなさい…正直に言うわね。二人きりで見たかったから…リーには嘘をついてしまったの。
景色を見ながら、帰る前にはリーも連れてきて3人で見ようねって話したんだけど、帰りはバタバタしちゃって…結局見にいけなかったわね。

4日目のリーの日記で秘密を離そうってなった時、確かにこのことを言おうか迷った。
…でも、言わなかった。くだらない話で誤魔化しちゃった。
言うべき人に言うべきことを言えないのは、アタシが弱いからね。

お願いだから、怒らないで…いいえ、怒ってもいいから最後まで読んで。
アタシはリーを、信頼してないとか、そういうことは絶対ない。ネジもきっと同じよ。
言い訳ばっかりで申し訳ないけど、ここでアタシが言いたいのは、リーはあたしにとってネジと同じくらい大切な仲間だってことなの。
あとね…嘘ついたり、誤魔化そうとしたのは、全部アタシだから。
怨むならあたしを怨んでちょうだい。
アタシは怨まれても仕方ない、それだけのことをした大バカ者だから。

最後まで読んでくれてありがとう。
本当にごめんなさい。

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