story

□素直じゃない二人
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秋山のシンプルなベッド
の上で、淫らに濡れた
音が響く。
ぬちゃ、くぷ、と粘着質
なそれは、直の羞恥を
引き出した。
「あ、秋山さん、音が
ひどいから、もうやめて
下さい....この体勢も
嫌ですっ、顔が....」
今、座った状態で
後ろから包まれて、
固い指に濡れた場所を
出入りされている。
顔が見えないのが、
彼を感じられなくて、
直は嫌だった。
息と熱で、やっと彼を
確認するなんて寂しい。けど彼女がそれだけでも
溢れさせているのは
事実で、秋山は小さく
笑った。
「この体勢だから、
良いんじゃないの?
いつもより濡れて
トロトロだよ。中だって
すごい熱いし」
本人にわかるように、
大きな動きで指を往復
させた。じゅぶ、と、
十分に濡れた音が立つ。
直の背中が、しなる。
「ああっ」
「.....」
汗ばんだ背中が胸に
押し付けられて、彼女が
必死に悦んでいる姿が
綺麗で、興奮した。
もうそこに入れて、
深いところまで浸かり
たいけど、一回直に
絶頂までいかせて、
自分と一つになる時は
感じやすくなっていて
欲しいから、耐える。
「そろそろ....」
「んっ!!」
一回目を与えようと、
指でイイところを擦る。
彼女のひざが、びくりと
揺れた。空いてる
手のひらでそのひざを
撫でて、続ける。
「あーっ!!ダメ、
やだっ!あ、あ、」
「フフ、素直じゃない
ナオなんて、珍しいな。
こんなに良さそうなのに」
壮絶な色気を放つ
啼き声に余裕を奪われ
て、それを知られたく
なくて、なるべく
話しかける。


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