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□酒は飲んでも飲まれるな2
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家に着いたのは、昼過ぎ
だった。今日が土曜日で
良かった。早速シャワー
を浴びながら、メイクを
落とす。体にもお湯が
かかって、ハッとした。
.....きっとこの肌に、
秋山さんが触れてくれて
たんだろうな。だったら、
お湯が秋山さんが残した
何かを流してしまう様な
気がして、残念に
思った。でも、鎖骨の
下に赤いアザの様な
ものが見つかって、
これがキスマークという
ものだと気づくと、
少し安心した。結局
いつも通りシャワーを
済ませて、楽な部屋着を
着ると、ケータイを手に
取る。昨日、ミウラさん
との約束をすっぽかした
みたいだから、丁重に
謝んないと。
「ナオちゃん、大丈夫
だった!?」
優しいミウラさんは、
私の事を心配してくれて
いた。....申し訳ない。
「.....はい。事故や
事件があった訳じゃ
ないんです。なのに
昨日、すっぽかしたり
して....すみません
でした!!」
勢い付いて頭が下がった。
「....それは知ってる。先にあった用事で
飲み過ぎちゃって、
先輩とアキヤマの家に
行ったんだよね。
アキヤマに聞いたよ。」
びっくりして、頭を上げる。
「なんでっ.....」

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