story

□酒は飲んでも飲まれるな5
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「あっナオちゃん!?
どうしたの!?オレもう
とっくにケーク&
リキュールにいるよ!
けっこう待ったんだけど、
心配になってきて....
大丈夫!?」
どうやらミウラと
待ち合わせをしていた
らしい。しかもその店は
確か、喫茶店の様な
バーの様な、興味が
なくても耳に入る、
有名なシャレた店だ。
これがミウラの
セッティングなら、
ナオを狙ってるな。
でも未来のない期待は、
潰してやんないとな。
オレ達はもう恋人だ。
「残念だが秋山だ。
元気にしてたか?
ナオはお前の約束の前の
用事で、先輩に飲まされ
て泥酔して、オレの家に
届けられたよ。」
「ハッ!?」
スットンキョウな声が返される。
「オイなんでお前の家
なんだよ!!ナオちゃん
の具合は大丈夫なのか
よ!!」
「それは心配ない。
ただ、とてもこれから駆け付けられそうにない
から、お前は帰るんだな。
......これでナオは
オレのモノだ」
嫌な感じで言い放って
やった。しかもこれから
事に至る様な流れだ。
正確には既に至り、
ナオはオレのモノだが、
全て話すのはさすがに
野暮だと思った。
これで十分スッキリ
して、電話を切る。
よほどショックだった
のか、それから電話は
鳴らなくなった。
―オレも寝るか。
ナオの寝顔を眺めながら、
オレは穏やかに眠りに就いた。

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