story

□四人でカラオケ....後編
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「あれ....もしかして、
誰もこの歌知らない
ですか....?」
今までの歌は、少なく
とも二人以上は理解
出来る人がいた。けど、
誰も知らない歌となる
と、直としては歌えない。
いや、誰だってそうだ。
「aikoだから聞いたら
わかるだろうけど....
なんか新しすぎなんじゃ
ないの?」
「はい、一番新しいの
です。」
フクナガの問いに
ハッキリ答えた直。
すると、フクナガは
気づいた。
「認めたくないけど、
やっぱ世代違うんだわ。
ここはアタシ達に
合わせてこれ歌いなよ」
そう言ってフクナガが
入力したのは、同じく
aikoの‘カブトムシ’。
「あっ、ハイ!それなら
後になってたくさん
聞いたから大丈夫です!」
ムチャ振りでない事に
胸を撫で下ろした直は、
安心感を持って歌い
始めた。―一つ一つの
歌詞が可愛いらしくて、
彼女らしいとまで思え
て、三人で引き込まれて
いく。
「しょーおがい〜っ、」
少し必死な感じもグッと
くる。これを見て
しまった秋山は、
どんな顔で彼女を見て
いるんだろう。
アカギが気になって彼を
見やると、そこには
舐める様に重く見入って
いる秋山がいた。
「ぉわ....」
少し圧倒されたアカギ。
アカギに気づいた
フクナガも彼を見て、
同じく圧倒された。
けど、メロディも
終わり、空気が戻る。

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