story

□アルコール一杯 T
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彼女に面倒臭く
なって、やっぱり
誘いに乗る事にした。
彼女に続いて部屋に
上がる。途端に甘い
香りが軽く鼻をくすぐった。内装はこざっぱり
しているけど可愛らしい
雰囲気で、彼女らしさを
感じる。
けっこうヤバい―
彼がそんな事を考えて
いる内に、もうココアが
テーブルに用意されて
いた。次に直は、冷蔵庫
を開けてアイスを取る。
更に思い出したかの様に
今度は冷蔵庫を開けた。
「チーズケーキもあったんでした!」
左手にアイスを持って
いるから、右手にチーズ
ケーキを持つしかない。
そうなると両手が塞がる。
「君、俺がどっちも
持つから冷蔵庫の扉
閉めて。」
「えへ、すみません。」
そして秋山が冷蔵庫
に寄ると、中に大量
の酒が入っているのが
見えてしまった。
「!?」
「あ....それ、明日の
宅飲みのお酒なんです。
あらかじめ買って
おいたんです。」
「タクノミ?」
初めて耳にする単語
に、珍しく秋山の
目が丸くなった。
そんな彼を見れた事
が嬉しくて、直が一段と
明るく教える。
「ふふ、誰かのお家
で飲み会する事なんですよ。大学生はけっこう
やってます。未成年でも」


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