story

□もう引けない
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「嫌だっただろ?
こんなキス....。
けっこうグロくて、
しかも苦いし。」
初めて、しかもこんな
タバコの苦い味で
攻められて、きっと
嫌な気分だっただろう。
今日、とうとう我慢が
出来なくなるとわかって
いたら、タバコなんて
何日も前からやめて
いたのに。
「.......」
直は、色々な気持ちを
持っていて、苦かった
けど、それだけを答え
られない。そうなると、
何も答えられなかった。
秋山が、不安になった。
「....やっぱり、気持ち
悪かっ」
「いえっ!」
心配そうな秋山の声を、
素早くさえぎる。
そして、ゆっくり自分の
気持ちを話す。
「苦かったけど、秋山
さんの苦さだから大丈夫
なんです。むしろ、
私だけが知ってる秋山
が増えて、嬉しかった。
最初はびっくりした
けど、気持ち悪く
なかったし....けど、」


「なんか、私興奮して
....顔、変だったと思う
し、息荒くなったし、
汗ばんだりして、
気持ち悪くなかった
ですか?それに、上手に
ついていってなかった
し、とにかく....
嫌じゃなかったですか?」


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