story

□キャミソールに激怒
2ページ/2ページ



正直、フクナガに関して
はどうなっていても
気にならない。直だから
だ。そんな事には
気づかない直は、熱く
なっていく。
「秋山さんが何も感じ
なくても、部分が違って
も、露出の度合いは同じ
なんですっ。私にだけ
説教っぽくなるなんて、
納得出来ません」
「それは....」
「はは」
二人の言い争いにアカギ
の笑い声が割り込んで、
ピタリと止まった。
そしてアカギが続ける。
「なんか、彼氏の座を
飛び級して、ダンナさん
みたいだね。」
この言葉に秋山が露骨に
うろたえた。頬が赤く
なって、急にそっぽ向く。
「うるさい。もういい」
「へ......」
そして去った秋山の
後ろ姿を見て、直だけ
が疑問を抱いた。
「一体何だったんで
しょうね。」
「まぁ、イイじゃん。
アタシみたいに何も
感じてもらえなかった
より、ずっと。」
「そうそう、まぁ、
わかりづらいかも
しれないけど、ホントは
良い反応だったんだよ、
あれは。」
フクナガ、アカギの
フォローに納得は
いかなかったけど、
あまり考えても直には
理由はわからない。
しかも再びゲームで
いっぱいいっぱいに
なる彼女は、もうこの事
は振り返る事はない
のであった。



前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ