story

□酒は飲んでも飲まれるな3
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何言ってるんだ。
思ってる以上に酔ってる
のか?コイツは続けた。
「酔っ払って、心が
開放されたら、秋山さん
に甘えたくなったんです。
私、いつも自分の気持ち
に正直でいるのに、
その気持ちには普段
自分でも気付いて
なかったみたいで.....
でも今日は違うから」
ものすごく思わせ振りな
セリフだ。だが、これ
だけ言われても、もっと
はっきりしてもらわない
と、何も出来ない。
「それってオレの事、
好きなのか?」
聞いたのはオレなのに、
コイツがキョトンと
目を丸くした。
「.......あぁ、
そうです、そうなんです」
「私、秋山さんの事、
好きなんです!」
本人も今わかった様に
言った。まぁ、変な
告白だが、それでも
嬉しいのは、俺も既に
コイツに惚れてるから
なんだろう。ハァ、自分
の気持ちを防げなかった。
仕方ないから、これから
はしんどくてもなんでも、
もうコイツと恋愛する
しかない。
「......残念だけど、
オレも好きだ」
「秋山さんっ」
気持ちを確認したところ
で、早速きつく抱き合う。でも、ここは床だ。
きちんとベッドに
移動する為に、俺は
細い体を抱き上げた。


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