story

□温かい夜と朝
2ページ/4ページ


横に向かい合ったまま
密着して、キスして、
お互いに唇の柔らかさを
実感する。直は、初めて
彼とキスするまで、
男性の唇は固いと思って
いたから、今でも柔らか
さに感動してしまう。
息がかかっても気に
しなくて良いという事も
知ったし、今は自然体で
キス出来る。直が積極的
に、秋山の唇を何度も
自分のそれで挟めると、
彼は焦れてしまって、
勢い良く彼女の口内に
舌を進入させた。
「はく」
勢いの余り直の口から
滑稽な音が漏れたけど、
彼は気にせず舌を
たっぷり絡ませてきた。
湿った温かな舌同士が、
焦っているかの様に
絡まり合うと、気持ち
良さで夢見心地になる。
二人の目が同じ位
潤んだ頃、秋山が
意地悪く直に聞いた。
「もう十分濡れて
るんじゃない?」
「っ、わかりませんっ」
自分ではわからない
らしいから、ズボンの
中に手を入れて下着の
上から確認してみる。
そこは、下着の上から
でもわかるくらい、
十分濡れていた。
ぬめりを押し付けられて
彼女が気持ち悪さに
身をよじらせたから、
秋山は下半身を生まれた
時の姿にしてやった。

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ