狐へ嫁入り

□拾玖
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昔々あるところに、とある社がありました。

そこには年中すすきが黄金の穂を垂らし、狐の妖ととある貴族の姫様が住んでいるそうな。



なんでもその姫様は、狐に悪い家族から拐ってもらったそうで、哀しい想いで暮らしていた姫様は大層幸せになったとか。




狐はどんな色男も霞むような美貌の持ち主で、

姫様は一目見れば飛び上がる程美しい方らしい。



気まぐれに良き者を助け、気まぐれに悪しき者者を裁いた彼等は、

時に疎まれ時に崇められ


何処かの竹林の奥で



何時までも幸せに暮らしていたそうな。





「きゃああ!!こ…焦げちゃった…」

「料理は俺様がやるから…うん…」

「うぅ…佐助様ぁ…」


狐へ嫁入り おわり。




拾捌 あとがき

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