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□俺様の天使
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※お下品です
佐助くん 今日もかっこよかったなぁ…!
私があんなに素敵な人の彼女だなんて未だに夢見てるみたい!
今日は夕方の特売に向けて早く帰る佐助くんとは部活があって一緒に帰れなかったから、帰ったら電話してみようかな。
あっ でもでも、お邪魔かな…。
でっ でも、声を聞きたい。
…うぅっ…。
…帰ったらメールすることにしよう。
そう決めて早足で歩き始める。
今日は雨が酷くなったからいつもより早く部活が終わった。
傘を差していても防ぎきれない水玉が私を濡らす。
あああああ濡れた靴うっざっ
イライラする。イライラする。そうだ佐助くんのことを考えよう。
…佐助くんは本当に絵に描いたようなイケメンである。
顔よし 頭良し 運動神経良し その上とっても面白くて優しい。
有り得ない程ハイスペックな高校生なのである。
付き合ってみたらどっかしら欠点が見えるんじゃないかと思ったけど、むしろ佐助くんの株を引き上げただけに過ぎなかった。どんだけだ。
あーあー なんかこう、もっと駄目男だったらもっともっと良かったのに。
例えば、そう、どうしようもなく変態である、とか―――。
◇◆◇
「ただいまー。」
…!?
私は一人暮らしなので、家の中には私以外は存在しない筈である。
しかし、玄関には見るからに男物の靴が一足。
誰のだよ!!
ん…?
この靴、どこかで見たような…。
あ!佐助くんのだ!
佐助くんうちに来てたんだ…!
えっ ていうか ん?
私、佐助くんにも誰にも合鍵なんて渡してな…。
そう思いながらリビングに続くドアを開けると、そこには、―――
私のぱんつの匂いを嗅いでいる佐助くんがいた。
「…は?」
私がドアを開いた音で気付いたのか、こっちを勢いよく振り返った佐助くんとバッチリ目があう。
えーと…
佐助くんは変態だった!!(ごいーん)
◇◆◇