novel(1号)

□夢の島
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―僕は、夢を見ていた。色鮮やかな広い村に、そこに小さな森が浮かんで居る。いったい…あそこはなんだろう?

何分かその場に立ち尽くしたまま、その風景は、真っ白になって、プツンと消えてった。

『りぃ…く…と』

「ん〜……ラ…ン?」

『もぉーいつまで寝てんのさぁー…』

溜め息まじりの呆れた声で、喋る猫。

「ごめんごめん。今起きるよ。」

呆れた声で、僕を起こしたその猫は、ラン・ラリス。ランは"異世界"と言う、
知り得ない世界から来た人語を話す猫なんだ。

そぅ、これはゆるく暖かいファンタジー。

僕と猫の物語。

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