小説

□sweet kiss
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「アレルヤ、いるか?」
ティエリアは次のミッションがアレルヤと共同である事を知らされ打ち合わせのためにアレルヤの部屋を訪ね

「…アレルヤ?」

中々返事が返ってこないため、ドア開けてみるとロックがかかっておらず簡単に入れた


部屋へ入ると甘い香りが鼻を掠めた

そこで見た光景にティエリア呆れた

「何をしているんだ」


「ティエリア!なんで…」
「ロック、かかってなかった」

アレルヤは忘れてたーと笑っているが、彼はいったい何故チョコなどを作っているんだ

「何だそれは」

ティエリアは近くに歩み寄りラッピングされた箱をまじまじと見つめる


「あっ…と、これはー…」

アレルヤはどこか困っているようにも見えた


「どうした、ハッキリ言え」

「ティ、ティエリアにあげようと…」


アレルヤは照れながら笑っている

「チョコをか?」

「あ、ティエリアは知らないか。毎年2月14日はバレンタインデーって言って女の子が好きな男の子にチョコをあげる日なんだよ」

「だから俺にチョコを?」「うん///」


「お前は男だろう」


もっともな事を言われアレルヤは言葉を返せない


「で、でもっ、ティエリアのこと好きだからあげたくて…」

「っ!!」

アレルヤのストレートな言い方に顔を紅くするティエリア


「だから受け取ってくれないかな…?」

ティエリアはラッピングされた可愛い箱を受け取る。箱を開けると中には小さい粒のチョコが六つ入っていた
ティエリアはチョコを一粒口に運ぶと甘い味と香りが口の中に広がった


「甘い…」

「美味しい?」


ティエリアは顔を紅くしながら言った

「美味しい…けど、俺はチョコなんかより…」


ティエリアはアレルヤに近寄りそっと口づけをした


「ティエリア…!?」

アレルヤはいきなりのことにびっくりし顔を紅くする

「俺は、お前が欲しい…」

顔を真っ赤にして見つめながら、消え入りそうな声でそう言った


「ティエリア…」

アレルヤは優しく微笑み


「貴方が望むなら…」



初めてのキスは甘い味がした


end
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