うたねた!
□2枚の、
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君の手で鍵をかけて
ためらいなどないだろ?
間違っても
二度と開くことのないように
さあ 錠の落ちる音で終わらせて
「ねぇ、君なら簡単でしょ?」
「るせぇ」
「立ち尽くしてたって、死なないよ?」
這って生きる俺が、今更こんなこと。
切り裂いて、息の根止めて、ただただ迷って、見つからなくて、分からなくて
「人を殺すのに、躊躇わねぇ奴なんて居ねぇんだよ、」
例えそれが“シゴト”でも。
逃れられないと、分かっていても。
懐かしい記憶と優しさを遠ざけて、忘れた知らないフリをして烏ですら明日が来るのに、羽ばたけるのに、俺はいつでも繰り返し。
なあ、お前のこと殺してやるから俺も連れてってくれよ。
なあ、お前のこと殺してやるから、許してくれなんて言わないから、枯れ葉になりたい。
パンッ!
救いのない俺の心と、奴の物理的タマシイは消えゆく
消えてゆく瞬間にわずか痛む。
今 月が満ちる夜を悲劇的に演出するのさ…
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