れんあい!

□noise
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キスの「音」が嫌いだ。



「チュ」とかあまり好まない。愛情はそんな音なのか?
って誰かに聞きたくなるから。…キスも好まない。けど、君は


「けーんとさん♪」



キスを好む。というかせがむ。俺のコト、他は全部理解して、分かってくれるのに。


―チュ



またこの音。
でも、この音を紡いでるのは、他ならぬ君と俺で。
…余計にもどかしくなる。





「けんとさん!…何で…そんなイヤな顔するんですか。」


「別に。」


「そんなにキス嫌いですか?」


「分かってんじゃん。」




心の中で音をたてる。
それが重なる、君の唇と共に。恥ずかしくなってきたり、
イロイロコロコロ変わるから、自分の心についていけない。




「・・・あたしはけんとさんとキスするの、好きです。」


「何で?」


「繋がってるーって、ちゃんと実感できるからです。」





俺はキスを好まない。
別に…キス以外でも繋がる方法なんてたくさんあると思うし。例えば「手」とか、極端に言う「体」であるとか。

甘ったるい空気と愛しい君。



















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