雑SS

□リング (後半)
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銀時が現場に着いたときには既に事が行われていた、忙しなく動く隊士の中に見慣れた男を見つけ呼び止めた。
「な、何で旦那が此処に!?」
「そんな事はイイからトシは!?ヤバいんだよこの事件はお前ら潰す為の罠だ」
「何なんですそれッ」
事情を細かく説明する時間もないから兎に角今すぐ中止しろと怒鳴った。山崎は慌ててポケットから携帯を取り出し先頭にいる土方に電話したが繋がらない、続けて近藤に電話をしたものの此方も結果同じ。
戦闘に集中していてコールなど聞こえていないのだろう。
銀時は他の隊士たちを押しのけで地下を駆け下り後を追いかけた。
「お願いだトシ…」
願う様に絞り出した声は周りの騒音にかき消された。




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