雑SS

□柔らかな初めての日
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二人の女性から差し出されたのは綺麗に包装された箱。土方は一瞬なんの事だか分からずに停止してしまったが直ぐに今日がバレンタインデーだと気付き首を横に振った。
女性達は受け取るだけでいいからと何度も言い寄ってきたが土方は意見を変える気もなく見回りを再開する。
「相変わらずですねィ」
一緒に並んでいた沖田はニヤニヤと笑いながら眉間に皺を寄せている土方を見上げる。
毎年この日には街の女性たちから大量のチョコを渡されるのだが今年は絶対に受け取る事が出来ないのだ。
理由は…
「おっ、土方。お勤めご苦労さん」
「トッシー!」
万事屋の大黒柱の銀時と同居人の神楽が自分を見つけ駆け寄ってきた。
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