黒と白の鍵合わせ

□花より団子
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 花吹雪キラキラ  儚くてキラキラ





  人の世もキラキラ  せつなくてキラキラ







何時ものように近藤さんが開いた花見の席には何故か万事屋の面々の姿があった。最近は何かにつけて新撰組と万事屋が一緒に動く事が多い。
理由の一つは近藤さんがお妙とか言う女に惚れて四六時中、寧ろストーカーと化しているから。二つ目は万事屋の主である坂田銀時が事件に関わっている事が多いのだ。
出会いも池田屋で攘夷志士のメンバーが集結しているとの連絡が入りそこに御用改めと称した特攻をかけた先に居たのだ。外見も目立ったが何より目を引いたのは倦怠に隠された自分と同じ匂い。瞬時に頭である桂ではなく奴を追ったのもそれが気になったからだ、そしてやはり剣を合わせた瞬間にその感覚は一層強くなる。『コイツは強い』そう確信した。
しかし横槍が入り折角の戦いは中断、結局その時はそれ以上戦う事はなかった。



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