黒と白の鍵合わせ

□無意識は何を指すかわかるかい?
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ーーマドマーゼル西郷ーー


攘夷志士の俺たちの大先輩だと発覚してから二回程へルプとしてあの店で働いている。といっても本当に一日だけとかだったのでまぁイイかという簡単な気持ちだったのだがまさか奴が客で現れるとは予想外だった。


〜〜無意識は何を指すかわかるかい?〜〜



何時ものように淡いピンクの着物を身に着け赤の帯で締めると髪の色に合わせた付け毛を頭の左右で付ける。そして最後にピンクのシャドーや口紅を引き女装は完成。最初は帯を巻くのも時間が掛かっていたが今では30分足らずで準備が出来てしまうとは慣れとは恐ろしい。
「パー子、今日は団体が来るらしいぞ」
「マジかよ・・・」
同じようにこの店でヘルプで入ってきたヅラが控え室に入ってきた。こいつも女装が板についてきたのか俺以上に準備が早い。もうコイツ普通の世界に戻ってこれないんじゃねぇの?
「パー子、ヅラ子ぉ早くお店に出なさい。もう開店よ」
野太い声が店のほうからすると二人はのろのろと店へと移動する。そこには青髭がいっぱい、ぶっちゃけ自分たち意外で青髭が生えてないオカマなんてこの店にはいない、皆濃い。
「さぁ今日も気張っていくわよぉん!」
「「「はぁ〜い!!!」」」
ママの掛け声に合わせて店のオカマが一斉に声を上げる。コレだけでも心臓の悪い奴は逝けるんじゃねぇ。



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