雑SS

□クリーム程に甘い言葉を
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「我慢が効かないワンコだね」
触れるだけのキスを何度も繰り返し戯れているとひんやりとしたものが首筋に塗りつけられる。ぬるりとした感触が肌を滑る。
「何、銀さんがワンコのケーキですか?」
「俺専用のケーキだろ」
暖かい舌が肌を這い自然と息が乱れ開いた口から声が漏れる。
「誕生日…おめでとう銀時」
「へっ?」
「おめでとう…」
パカッと目の前に見せられた携帯の液晶にかかれた時間は10/10の00:02。俺の誕生日になっていたのだ、言葉の意味を理解し恥ずかしさから目を伏せ相手の背に両手を回して抱きしめた。
「…はずっ」
「これからもっと恥ずかしい事すんだろ」
「…ごもっともで」



君が生まれた日
君と出会った奇跡
君といる時間

全て今できる幸せを感謝しよう


「銀時、愛してる」
「バーカ…愛してるトシ」



end
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