雑SS

□柔らかな初めての日
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「銀時いるかァ」
玄関を軽く叩き呼び掛ければすぐに中から二つの足音が向かってくる。開かれたドアの向こうには笑みを浮かべた銀時と神楽が立っていた。
「いらっしゃーい。二人とも上がってくれ」
銀時に促されるまま玄関を上がり仕事場兼リビングにあるソファに腰を下ろせば、タイミングよく新八が二人の前にお茶を置く。
「はい、トッシーにあげるネ」
小さな少女から差し出されたピンクの箱を受け取り礼を言い優しく頭を撫でてやれば俺の体に抱きついてくる。
「土方さん、僕からもどうぞ」
「へ?」
「何時もお世話になっているお礼です」
「そうか…ありがとうな」
新八からのプレゼントを受け取り笑みを浮かべると彼も照れながら笑みを返してきた。
「んでぇ〜俺からのバレンタインはコレでーす!!」
机に並べられたのは溶かされたチョコといくつものプルーフやお菓子が別皿に盛られている。
「チョコフォンデュだよ、みんなでチョコパーティーだ」
「ひゃっほーい」
「そりゃ俺のイチゴでィ!!」
「あ、暴れないでくださいよ。チョコが飛び散っちゃってるじゃないですか」






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