ハヤテのごとく!小説 《頂き物3》

□第2話  無観客試合は本人達しか結果を知らないよね。
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今回も1年生の1学期の時のお話。

ヒナギクは考えていた。

「なんとかアイツに勝たないと・・・」

アイツとは松元のことである。前回、1学期中間試験で勝負して、完全に負けてしまった。だからといってこのままでは引き下がれない。そこで、今回は自分の得意な剣道で勝負しようと考えていた。もっとも、前回の中間試験の時も自信満々だったが・・・。


「ちょっと松元、今度は剣道で私と勝負しない?」
「なんだあ、いきなり?」

松元は突然ヒナギクに剣道での勝負を持ち掛けられて、びっくりしていた。


「この前の中間試験はアンタの得意な事だったんでしょう?それなら、次は私の得意な事で勝負するのが、筋じゃない?」

ヒナギクに言われて、松元は思った。

『おいおい、この前の中間試験だって自信満々だったじゃねーか。ようするに俺に何かしら勝負して勝たないと不満なのか?だとしたら、桂って超がつく負けず嫌いだな・・・試験の事も未だに負けを認めていないし・・・桂に言う事を聞かすなら、とにかく徹底的に負けを認めさせなければダメなのか?だったら、自分で得意と言っている剣道で一方的に勝つというのもアリだな・・・』

そう考えた松元はヒナギクの提案を受けた。

 
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