ハヤテのごとく!小説 《頂き物3》
□第3話 衝撃は突然に
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ここから時間は戻って2年生の7月。
ハヤテはヒナギクのいる教室に来ていた。
「すいません、ヒナギクさんいますか?」
教室のドアを開け、ドア付近にいた生徒に聞いた。いたのは松元だった。
「ヒナギク?あぁ、桂か。今・・・ちょっといないみたいだな」
『桂のことをヒナギクと呼ぶとは・・・誰だコイツ?制服も着ていないし・・・』
松元はそんなハヤテに興味が湧いた。
「あ、それでしたらこれをヒナギクさんに渡して頂けますか。綾崎ハヤテからと言えばわかる筈です」
「わかった。ところでちょっと聞きたい事があるけどいいかな?」
「はい、何でしょうか?」
「君はなんで制服を着ていないんだ?」
「はい、僕は三千院家で執事をしていますので、執事服で登校しています」
「三千院?・・・あぁ、あのHIKIKOMORIで有名な・・・それじゃあ、君があの噂のガン〇ムの生まれ変わりという三千院家の執事か?」
「いや、ガン〇ムの生まれ変わりではありませんが・・・そんな噂があるんですか?」
「君と会うのは初めてだけど、結構有名だよ、いろいろと。ま、それはいいとして、桂のことをヒナギクと名前で呼ぶとは随分親しい間柄みたいだな。いったいアイツとどういう関係なんだ?」