ハヤテのごとく!小説 《頂き物3》
□第8話 二度とは戻らない時間を大切に
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生徒会長選の日になった。
松元は正直勝算は厳しいと思っていた。しかしどこまでいけるかはやってみなければわからなかった。
一方のヒナギクは、今までの実績もあるので絶対に勝てると信じていた。松元が何をしてきても大丈夫だと確信していた。
そして・・・開票結果が出て、発表された。
「桂ヒナギクさん、614票。日比野文さん、610票。よって生徒会長には桂ヒナギクさんが選出されました」
「ダメだったか。ギリギリ負けたか」
松元はなぜか安堵の表情を浮かべた。しかし当選したヒナギクの表情はなぜか硬かった。
「私勝ったけど・・・ほんとギリギリね」
票差は僅か4票。ギリギリの勝負だった。そして松元はヒナギクのところにやってきた。
「桂、見ての通りお前の勝ちだ。悪かったな、いろいろと」
「・・・ちょっとアンタ、負けたんだからこっちの言う事も聞きなさいよ。」
「わかった。何でも言ってくれ」
「どうしても聞きたい事があるわ。今日の放課後生徒会室に来て」
「わかった」
それだけ言って松元はその場を去って行った。その直後ハヤテが駆け付けてきた。