гデュラララ
□俺の帰宅場所
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『俺、今日暇なんだけど、
よかったら学校帰りにでも寄っていってよ イザヤ☆』
そんなメールが昼休みに届いた
『寄っていってよ』って俺とあんたの家は逆方向なんだけど…
そんな愚痴を呟いたが、
普段仕事でなかなか会えない臨也さんに誘われた事が嬉しくて、
『はい。差し入れは何がいいですか?』
と返信した
送ったきりメールは返ってこない、きっとなんでもいいのだろうと思う
始業のチャイムが鳴り午後の授業が始まった
でも俺は授業に集中できずに、窓から淀んだ曇天の空を見る
今にも雨が降りそうだ
予想は的中した
下校時間が迫り、帝人に今日は一緒に帰れないことを告げて
昇降口から出ようとした時ポツポツと雨が降ってきた
「運悪いなぁ〜臨也さんの家に着く前にびしょびしょになりそうだ…」
しょうがない…走ろう
カバンを頭に載せ池袋の道を走る
雨のせいで視界は悪く、カバンを載せているため前もよく見えない
ドンッ
角を曲がった瞬間、黄色いバンダナを首や腕に巻きつけた
3人のギャングをぶつかった