гデュラララ

□俺の帰宅場所 続
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一時的に気を失った俺が目を覚ましたのは
臨也さんの家のベッドの上

まだ外が暗かったことからそんなに時間はたっていないのだと思う




「あ、正臣くん起きた?」
なにやら悲しそうな顔で尋ねてくるこの家の住人
俺は何も答えずにそのまま顔を背けた
怖い、体が震える
この人を疑うことはしないけど、今は誰にも触れられたくない。



特に臨也さんには…



「正臣くん…」
そのまま近づいてくる臨也さんに俺は大声で叫んだ

「来ないでくださいっ!!!!」
「まさぉ…「来ないでください!!!」
シーツをぎゅっと掴んで目を瞑る
まだ後処理をしていない中は気持ちがわるかった




そのとき、ふわっと自分の髪の毛に臨也さんの手がのっかる

目を見開いて振り返った瞬間、口を塞がれた
「…っん」

触れるだけの優しいキス
今までの恐怖も羞恥もなにもかもがなかったかのように…


「正臣、まだ怖い?」
そういって臨也さんは俺をぎゅっと抱きしめる
「もう、誰もいないよ。この部屋いるのは俺と正臣だけ」

心臓の音が部屋中に響き渡りそうだ
テンポ良くうっている鼓動もめちゃくちゃになって
臨也さんの肩に頭を埋めてこの人の温かさを改めて俺は知った



「いざや…さん」
「大丈夫だから、それより中気持ちわるいでしょ?」

「い…ざやさん、俺汚いから…触っちゃ駄目です」
臨也さんの胸を思いっきり押し退けようとしてまた強く抱きしめられた


「そうだね、君の中はいま奴らのがたくさんだもんね」
「だ…から」


「だから、きれいにしよう?全部掻き出して俺のでいっぱいにしてあげる」
一段と声を低くして耳元で囁きかける
最後に甘噛みをされた俺の体はぴくんと反応した




「ちょ…いざや…」
「うるさい」
ひょいっと抱き上げてそのまま浴槽に連れて行かれた
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