HUNTER×HUNTER
□Web拍手ログ
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【HUNTER×HUNTERクロロ】
Web拍手限定SS-vol.02-
「困ります、院内は走らないで下さい!」
「これが走らずにいられるか!!」
制止を促す看護士の言葉など無視した。
だって、あいつが、交通事故に遭ったなんて。
受付で告げられた部屋を見つけると、その部屋へ飛び込んだ。
「おいっ!容態は…」
「クロロ、五月蝿いよ。病室までクロロと看護士さんのやり取り聞こえてたわ」
あれ…、意外に元気…?
「彼女の容態は…?」
「打撲ですな、明日にでも退院できます。では」
医者はアッサリそう言って部屋を出て行った。
ちゃんと診たのかよ?
交通事故で打撲のみで即退院?
そんな事ありえるのか?
こいつ、念能力も何も無いんだぞ?
「クロロ、どうしたの?」
「どこ、ぶつけたんだ?」
「腕…でも、単なる打撲だよ。一応、頭とか検査したけど平気みたい」
「良かった…いや、良くない」
幻影旅団の団長の彼女を轢いた事を思う存分後悔させてやらないと。
ドライバー見舞いに来るよな、普通。
その時にひと思いに…殺る、絶対殺る。
「…ドライバー殺すとか考えてるでしょ?」
「い、いや、まさか」
「いい?あたしは単なる打撲で済んだし、対応もちゃんとした人だったから変な気起こさないでね。少しでも相手方に何かしたら、嫌いになるから」
「………!!!?あ、ああ…分かった」
幻影旅団の団長の俺が、彼女より優位に立てる事は多分無い。
「でも、来てくれてありがとう」
(俺の彼女は飴と鞭のスペシャリスト)
END.