04/12の日記

21:40
朧月夜にしくものぞなき
---------------
桜はあっという間に通り過ぎて行ってしまいました。
皆さまはお花見を楽しまれましたでしょうか?
関東以北はこれからが見頃。
桜前線を追いかけたいくらい。

私は先週の土曜日に都内の某公園でお花見をしたのですが、凍えるかと思いました…。
旦那の職場の友達とか同僚に混ぜて貰ったんですが、
「この前は朝まで旦那さんを借りてすみません」
とか「平日に呑みに誘うのは俺ですすみません」とか
なんだか会う人会う人謝られ。
どんだけ恐妻家として面白おかしく話されてるのかと思うとげんなりしますが、実際微笑みながら「お前の名とツラは憶えた」と思っていた辺り事実だから仕方ない。

今週は本当に素敵な陽気でイイですね。
でも、陽気が良いと桜はない。
桜って、冷たい空気の中で咲く花なんだなぁ。

そうして、焦がれた春も過ぎて行く。

今日などは、暖かいというより、ジリジリ焼かれるような日差しに慄いたりして。
春という季節は、思うよりもずっと駆け足なんだなと実感しました。

春というと、桜と朧月。
源氏物語でも有名な歌は、両方詠み込まれていますね。

照りもせず曇りも果てぬ春の夜の 朧月夜にしくものぞなき

あ、でも源氏物語内だと結句が違うのでしたっけ。
この歌の作者の大江千里は秋の月の歌が小倉百人一首に入ってますね。
昔は一等好きだったのですが、「歌よみに与ふる書」の冒頭辺りでばっさり切り捨てられているのを読んでから、いろいろ考えるところのある歌です。
読んだ当時は自分が好きならいいじゃないと思っていたけど、最近は、正岡子規せんせが言った意味がわかるような気がして来て。
好きなものはずっと好きなものもあるけど、そうじゃなないものもあるものだと実感します。

春の月の歌で女性に共感されやすいのは与謝野晶子の「桜月夜」の歌なんかがありますよね。
私も好きです。
今宵会う人みな美しきという感情的な言葉がなんとも好きです。

でも、一番好きなのは、伊勢物語の二条后章段の歌かなぁ。

月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして

与謝野晶子の歌と比べるとこの落差!って思いつつも、1年前の楽しい、美しい夜の桜の思い出は、次の年には幻のようにっていう流れで妄想すると私好みの暗い話になるのですよ〜。

新刊の影響から、双花妄想とか鳴りをひそめていた部分もあったのですが、やっと双花妄想を開始し始めた脳内。
1年前の思い出の場所で月を見上げるのが似合うのはやっぱり楸瑛だなぁとか。

すごくわかりにくい萌えなんですが、自分的には萌えたのでとりとめもなく吐き出してみました。

なんやかやと逃げがちですが、そろそろちゃんと書きたい〜。

私信
Hさま、コメント本当にありがとうございました!
今度心置きなく語らせてください^^

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ