BL
□うさぎざりゅうせいぐん
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おれたちのセカイがすくわれることは、おれのセカイがおわることだった。
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うさぎさんとおおかみさんが、「またね」といっていつもみたいにバイバイしたのは、セカイがすくわれる、そのほんのちょっとまえでした。
たたかいがどんどんはげしくなっていることはしっていたけど、でも、ゆめにもおもっていませんでした。
それが『サイゴ』になるなんて。
うさぎさんは、そんなときがいつかくることはしっていました。
ふたりともぶじに、しあわせに、いっしょにいきていくことは、とってもかなうかくりつのひくいゆめなんだって。
でも、いまはまだだいじょうぶ。
それはまだまださきのことだから、いまはしあわせだから、それでいいって。
まだいつもどおりだって、うさぎさんはおもっていました。
ああ、いったいなんのしょうこがあって、そんなことがいえたのでしょう?
「いつもどおり」なんてそんなもの、いつだってかんたんにきえてしまえる、ひどくあいまいなものなのに。
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