謁見の間
□こども扱い
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〈次の日〉
「おはようございます!
エレナさん…昨日は、ありがとうございました!」
「昨日って…なんのことだ?」
リュードさんに聞かれたけど、子守歌を歌ってもらった…
なんて恥ずかしくて言えない…
「秘密よ、ヒ・ミ・ツ!
ねっ、ロアン?」
顔を赤くして黙っている僕を見てエレナさんがフォローしてくれた。
こども扱いされるのが嫌な時もあるけど、
たまにはいいかなぁって…
昨日の夢には母さんは出てこなかったけど、リュードさんとエレナさんとミレーニアさんと一緒に僕も笑っていた。
こどもだから
また甘えてもいいですか?
もう少し、
こどものままでいたい。
そんな事を思いながら、故郷へと歩を進める。
END