謁見の間

□こども扱い
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「あ〜んロアンちゃんてば可愛いッッ!」


ミレーニアさんはそう言って、僕をぎゅっと抱きしめる。


彼女の胸の高さに僕の顔があって、男の人からすれば羨ましいのかもしれないけど、ちょっと苦しいです(笑)



「ロアンは偉いな」


頭をわしゃわしゃ撫でながら言うのはリュードさん。


…そうかな?
こんな風に頭を撫でてもらったこと、正直、あまりなかったかもしれない。


母さんを亡くしてから、父さんも元気がなくなってしまい、僕のことは側近のマイノリーや護衛のポルックが面倒をみてくれた。


「ミレーニアはああ言ったけど、ロアンはとっても強いと思う。


力があるとかじゃなくて、心が強いの」



心…。


エレナさんはそう優しく言って、僕の手を取りながら話を続けた。



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