小説を張るページ
□色々
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【薄桜鬼】
(お饅頭,失敗しちゃったなぁ)
千鶴は饅頭が乗った皿を小さな手で抱え込んで溜め息をついた。
「おっ、美味そうだな。千鶴の手作りかぁ?」
「はっ、原田さん…」
ニコニコした表情で原田佐之助は千鶴の頭を軽く叩いた。
「手作…はっ、はい〃作ってみたんですけど形が悪くなっちゃって(汗)」
「見た目が悪くても、味は問題ない」
斎藤一は無表情で饅頭をぱくりっと一口。
「美味いだろっ,平助達にも食べさせてやりたかったぜ」
「俺も一つ貰おう」
後ろから素早く取る。そんなに早くとらなくても取られないのに…って言うか、皆さん食べて…「おいしい」ってお世辞なんじゃ?
「見ため悪すぎですよね」
「いや、それがまた千鶴らしい」
「土方さん…」
「おいしかった。ご馳走樣」
千鶴は優しく微笑んだ。
ーーー終ーーー