長い夢の続き

□6th session
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ビバップ号が再出発して1ヶ月が過ぎた



スパイクとはあれから何事もなく、前と変わらない
でも、ジュリアを忘れられないのは実感した




私はマリアとしてスパイクと接したし、スパイクもあれからジュリアの話は持ち込んでこなくなった






「ハーイ!今日もカウボーイの諸君、頑張ってるかい?今日の賞金首はコイツだ!」
「まぁ…悲惨な顔立ち…」
「ソウ!お世辞にもカッコイイと言えない男なのだが、コイツがなんと120回も女をだまし、奪った金が2000万ウーロン!」
「ウッソ!信じらんなーい!」
「どんな方法を使うかは定かではないが、カウボーイだけでなく、女の子の敵だ!」
「そのターゲットの懸賞金は?」
「800万ウーロン!カウボーイのみんな!女の子のためにも頑張ってくれたまえ!!!」
「「アデュウ!」」――パチ




「女の敵ねぇ…」
「女の為じゃなくて自分の腹の為だなぁ」

「…だまされる方も問題あるわよねぇ」



「女の敵〜女の敵〜♪」




小さいテレビの前でジェット、スパイク、マリア、エドが嘆いていた



「フェイは?」
「どうせいつもの馬だろ」
「ふーん」






噂をすれば何とやら…

「ただいまぁぁ〜」
「おかえり、フェイ」
「マリア!聞いてくれる!?」
「!!?」



フェイは興奮状態でマリアの手を握った



「アタシ、結婚するの!」
「「「!!?」」」



フェイの突拍子もない言葉にマリアだけではなく、ジェットとスパイクも驚いた




「おい…ソレだまされてんじゃねぇのか?」
「失礼ね…ちゃんと婚姻届も貰ってきたんだから」


「さっき、賞金首のやつも詐欺の奴だったぞ?そいつじゃないのか?」
「写真見せてみなさいよ」




さっき届いたばかりの顔写真をフェイに見せた





「アハハハハ!!!こんな不細工と結婚する訳ないじゃない!!!彼は超イケメンなんだから」

「…それなら良いけど…」

「やっぱり、喜んでくれるのはマリアだけね
男どもは…羨ましくて憎いのかしら?」

「バカか…お前と一緒にすんな」
「ソーダソーダ」




スパイク…棒読み…




「マリア!式は必ず呼ぶからね!!じゃ!!!」

「え?ちょっ…………行っちゃった」




フェイは帰ってきて物の5分とビバップに居なかった



「ほっとけ、ほっとけ
どうせ振られて帰ってくんだ」


「ソーダソーダ」


「フェイフェイ結婚〜♪」




マリアはみんなが淡白なのにおかしくなって少し苦笑いをした




 
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