Alice
□誘拐
3ﾍﾟｰｼﾞ/14ﾍﾟｰｼﾞ
部屋に戻ったユリはパソコンのEメールをチェックした。
そこには一件の新着メールが届いていた。
その内容はこうだった。
やぁ、久しぶり。
君がなかなか来ないからてっきり死んだと思ったんだけど、生きてる？
君が学園に行くなんて何事かと思ったらまだあの人との約束を守ろうとしてるなんて尊敬したよ。
まぁ、そんなことはいいんだ。
ここからが本題。
忙しいのはわかるけど、一度くらい顔出してくれないかな？
もうとっくに゛アレ″は切れてるよね？
もう時間がないからってやけになるのはよくないな。゛アレ″は今までの分を先延ばしにしてきただけだよ。取り返しがつかなくなる前に一度くらい取りに来てほしい。自分でも気づいているはずだよ。変化に。
ひとつだけ忠告しておく。
君は自分の体質がわかっていると思うから言っておくけど、君の瞳の色がグレーになったら危険ゾーン。赤になった時は・・・わかつているよね？こちらから言えるのはそこまで。
P.S.個人的にちょっと耳寄り情報☆
あいつらが学園に何か仕掛けにくるかもしれない。気をつけた方がいいと思うよ。
こっちは君が学園から出てくれなきゃなにも手助けできないからね。それじゃ、頑張ってね。